少女の夢


P30号(91.0×65.2cm)
パネルにアクリルガッシュ、その他絵の具など



日常の繰り返される浄化について意味を込めた作品です。
金魚は愛、赤いリボンは束縛、といった風に、自分の中でモチーフに意味を持たせて、作品の内容を説明する記号になればな、と思います。(絵画は記号化してはダメなんだけど…)


この作品は、もともと「愛の浄化」という名前で制作したレリーフの絵版のつもりで描きました。



↑これ


「愛の浄化」も、結局は「少女の夢」とタイトルを変えて授業で発表しました。
意味はレリーフと絵どちらも同じです。


夜眠ってしまう前、悲しんだとしても、苦しんだとしても、翌朝目が覚めたら少し気持ちが楽になっている時がある。
それは、眠っている間に感情が浄化されるからであり、それは脳が記憶を処理しているから。
少女の外側から付けられた傷から、感情(金魚)が流れだし、夢の中の夜空を泳いでどこかへ行ってしまうから。


金魚は人に作られたもので、人の元で飼われていなければフナになってしまう。
金魚は人間に縛られている、という意味も含めています。


金魚はこれからもモチーフの一つとして、作品に登場させていきます。
でも、フナにもちょっと寄り道してみようかな…と思ったり。



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